もう何度目のことかわからないが日記を書こうと思う。といって今日のこと、きのうのことを事務的に書くのではなくて、折にふれて自然と貯め込んでいたようなことを並べて確かめるようなことをしたい。
改めて書くけれど、もう何度目のことかわからない。日記を書きはじめたときにはいつもきちんと日付が残っているけれども、気がつくと断ち切れている。毎回習慣化するに至らない。いつの間にか億劫になったりどこかに数日出かけているうちに記録を遡る手だてを失っていたりして、あるいはそんなようなこともいちいち気にも留めずに、日記は止めになっている。日記はもう止めにしようと思ったことはない。ただ止めになっている。
タイトルに三たび、と書いたのは、ただの語呂の良さから選んだことばで、つまり、とっさの嘘なのだけれど、あらためて考えてみると、このノートパソコンで大震災の数日前から書かれはじめた日記はおそらく、その年の夏、父方の祖父が亡くなって東京を離れていた数日のうちに一度途切れて、数年後あらためて何かの折に書き始めたもののやはり終わり、こうしてまた書かれようとしているわけで、「(このパソコンでは)三たび」ということなのかもしれなかった。
2015/01/20
2014/12/11
12月9日のツイッターより
どうもFacebookって書いても書いてもあんまり自分以外の方のタイムラインに流れないっぽいので(アクティブじゃないからか、日頃の行いが悪いのか…)、こちらでも今週末のお知らせを書きます。連続ツイートで、スミマセン。
— 善積元 (@yoshizumi_) 2014, 12月 9
ベーコンエッグ最終日が衆院選投開票日となりまして、直前に会議室としてお借りする予定だった場所が期日前投票の会場になるかどでキャンセルになったりしました。私も今から期日前投票に行ってこよう。なんなら投票を済ましてきた人に割引したいくらいの気分ですが、気分はあくまで気分として…
— 善積元 (@yoshizumi_) 2014, 12月 9
14日には、他にも、THE MANZAI、ふたご座流星群のピーク、と見るものがたくさんありますね。見逃せませんね。とかなんか、そんなことを言ってるうちに老いて死んでしまうんだとすれば、それは、見逃したらいいんですね。THE MANZAI、録画するけど。終わったら空、見上げるけど。
— 善積元 (@yoshizumi_) 2014, 12月 9
今週末12日(金)から14日(日)、清澄白河SNACにて、宮崎晋太朗/善積元によります、ベーコンエッグ感想戦ふたたび、お時間のある方、ご興味のある方に、ぜひお越しいただきたいです。というわけで、あらためて振り返ってみます。ウェブサイト→http://t.co/MTWbAIAd6S
— 善積元 (@yoshizumi_) 2014, 12月 9
出演者という立場で演劇の作品づくりに関わってきた間、作品をつくる場所をつくる/用意することについては私はあんまり考えていませんでした…ということに今回の企画を経て気がつきました。こうであればいい、と言うことはできるけれど、それを誰かに向けて積極的に説得?する必要はなかったのです。
— 善積元 (@yoshizumi_) 2014, 12月 9
「場にかかわる」と「場を用意する」の間にはすこし、違いがあります。「場にかかわる」のは、きちんとそこにいる、自分の目で見る、などなどの積み重ねです。場を用意するには、準備が必要。はじめから素晴らしくなくてもいいけど、かかわる人たちが反応を起こせるものを持ち込まなければいけません。
— 善積元 (@yoshizumi_) 2014, 12月 9
一回きりではないし、一人ではないから、やらなきゃいけないことがある。やりたいこと、ふだん考えてることとは別に。
— 善積元 (@yoshizumi_) 2014, 12月 9
そういうことを、やってこなかったし、考えてもこなかった。思い返せば高校生の頃、ドラムを叩いてたときも他のみんなはちゃんと楽器を持って準備してるんだけど、自分はスティックだけ持って、行く先々のドラムをちょいとだけチューニングして、というかもうほとんどそのままで、やってたなー。
— 善積元 (@yoshizumi_) 2014, 12月 9
私はたいへんマイペースな人間で、出来る範囲で気遣いはするけれども、それは表面的なことでしかなく、考える道筋は基本的に分析的ではないし、自分ではない誰かに思考の焦点をあてようとしても、誰かのことを考えている自分にやがてピントが合ってしまう。カメラだったらジャンク品扱いだなーと思う。
— 善積元 (@yoshizumi_) 2014, 12月 9
しかし、それはそれとして(と軽く追いやることもできないけれど)、やらなきゃいけないことを、どうにかやっています。自分で決めた通り、2500年も前に書かれた『オイディプス王』を出発して、演劇を作る。それは複数回上演される。こんなことはわざわざ書くことでもないのかもしれないけれど。
— 善積元 (@yoshizumi_) 2014, 12月 9
12月、12日金曜日、19:30から。13日土曜日、14:00から。19:00から。14日日曜日、13:00から。18:00から。全部で5回です。場所はSNAC。住所、東京都江東区三好2-12-6-1F、東京メトロ半蔵門線・都営大江戸線、清澄白河駅から徒歩4分です。
— 善積元 (@yoshizumi_) 2014, 12月 9
料金は事前の予約があれば、2000円。当日券は2300円。要事前予約のペア割引はお二人合わせて3500円です。プログラムの内容としては、私の『オイディプス王』と宮崎さんの『アンティゴネー』の2作品がつづけて上演されます。各回終演後にはゲストを招いてトークをします。
— 善積元 (@yoshizumi_) 2014, 12月 9
ご予約は「日時」・「人数」を直接メール・リプライ・DM等でご連絡頂ければお取りできます。
— 善積元 (@yoshizumi_) 2014, 12月 9
宮崎さんの作品について。
『アンティゴネ』
構成・演出:宮崎晋太朗
出演:安藤真理、松村翔子、宮崎晋太朗
— 善積元 (@yoshizumi_) 2014, 12月 9
善積の作品について。
『オイディプス王』
構成・演出:善積元
出演:鈴木遼、善積元
ドラマトゥルク:井上晋一郎(横浜市出身)
美術:椋本真理子(美術作家)
※演出上の都合により野津あおい(サンプル)の出演は無くなりました。
— 善積元 (@yoshizumi_) 2014, 12月 9
トークお越し頂くゲストの皆さん。12(金)19:30 桜井圭介さん(音楽家・ダンス批評・SNACオーナー)、13(土)14:00 松村翔子さん(『アンティゴネ』出演者/モメラス)、13(土)19:00 コツブ桃山城さん(高山玲子さん、島田桃依さん(青年団))。
— 善積元 (@yoshizumi_) 2014, 12月 9
ゲストの皆さん、つづき。14(日)13:00 宮部純子さん(五反田団)、浅井浩介さん(わっしょいハウス)、14(日)18:00 山崎皓司さん(快快)。二日目以降は俳優であり、作り手でもある方々とお話をしていきます。
— 善積元 (@yoshizumi_) 2014, 12月 9
ウェブサイト。今回の公演概要やプレスリリース、会場へのアクセスはSNACウェブサイトからご覧頂けます。ご参考にどうぞ。
ベーコンエッグ感想戦ブログ:http://t.co/esBpQcDdp5
SNACウェブサイト:http://t.co/MTWbAIAd6S
— 善積元 (@yoshizumi_) 2014, 12月 9
それじゃ、期日前投票に行ってから、最終日のリハーサルに向かいます。ベーコンエッグ感想戦ふたたび、今週末です。ぜひ見に来て下さい。
— 善積元 (@yoshizumi_) 2014, 12月 9
いよいよ、明日からです。
いい作品になったと思います。お時間ございましたら、ぜひご覧下さい。お越しをお待ちしてます。
2014/11/08
告知開始されました
http://snac.in/?p=3664
↑こちらから詳細をご覧いただいたりご予約いただいたりできます。
ベーコンエッグ感想戦ふたたび、12月、よろしくお願いします。
昨日見れなくなっていたSNACのウェブサイトは無事復旧したようです。
それと入れ替わりに、というわけでもないが、
Blogger(このブログのサービス元)には問題が起きているようで、
「.jp」限定でアクセスできなくなっているみたいです。
というわけで方々に記してあるこのブログとベーコンエッグ感想戦のブログのアドレスを
片っ端から「.in」に書き換えています。「.in」はインド。
http://ja.wikipedia.org/wiki/国別コードトップレベルドメイン
この表をじっくり眺めてインドにしました。
ベーコンエッグ感想戦のブログ
baconpost.blogspot.in
↑こちらから詳細をご覧いただいたりご予約いただいたりできます。
ベーコンエッグ感想戦ふたたび、12月、よろしくお願いします。
昨日見れなくなっていたSNACのウェブサイトは無事復旧したようです。
それと入れ替わりに、というわけでもないが、
Blogger(このブログのサービス元)には問題が起きているようで、
「.jp」限定でアクセスできなくなっているみたいです。
というわけで方々に記してあるこのブログとベーコンエッグ感想戦のブログのアドレスを
片っ端から「.in」に書き換えています。「.in」はインド。
http://ja.wikipedia.org/wiki/国別コードトップレベルドメイン
この表をじっくり眺めてインドにしました。
ベーコンエッグ感想戦のブログ
baconpost.blogspot.in
志賀直哉旧居 |
2014/10/05
第二局に向けて
12月に《ベーコンエッグ感想戦ふたたび》を開催することになりました。
詳細は近いうちにお伝えします!
しばらく企画のブログのほうにあれこれ書こうと考えておりますので、
あんまり更新されないこのブログと合わせてこちらもどうぞよろしくお願いします。
→baconpost.blogspot.in
詳細は近いうちにお伝えします!
しばらく企画のブログのほうにあれこれ書こうと考えておりますので、
あんまり更新されないこのブログと合わせてこちらもどうぞよろしくお願いします。
→baconpost.blogspot.in
2014/08/21
恐怖の正体
わたくしよりものわかりのよい人におびえて何も言わないのはつまらないから、くだらなくとも時々なにか書くことにします。
近ごろ高橋悠治さんの本『ことばをもって音をたちきれ』を読みました。絶版なので図書館で探したら、あった。これは1970年代に世に出た本ですけれど、書かれていることばや問われている何かは今も使えるように残されている。使えるというのは、理解できるとか便利であるとかお金が儲かるとかいうことではなくって、自分なりに誤解できる、ということで、鬼の首をとったように誰かの言葉をそのまま掲げるんではなくて言葉とそれにまつわる、態度、を自分のなかに写し取ることができている、気がしています(もちろん、これも誤解だ)。
それからしばらくして『高橋悠治コレクション1970年代』(平凡社ライブラリー、これ誰かにちくま文庫って言っちゃった。間違いでした、ごめんなさい。)を買ってすこし読みなおしたら、ほとんどそのままのことを非常にはっきりと書かれた一節があった。
近ごろ高橋悠治さんの本『ことばをもって音をたちきれ』を読みました。絶版なので図書館で探したら、あった。これは1970年代に世に出た本ですけれど、書かれていることばや問われている何かは今も使えるように残されている。使えるというのは、理解できるとか便利であるとかお金が儲かるとかいうことではなくって、自分なりに誤解できる、ということで、鬼の首をとったように誰かの言葉をそのまま掲げるんではなくて言葉とそれにまつわる、態度、を自分のなかに写し取ることができている、気がしています(もちろん、これも誤解だ)。
それからしばらくして『高橋悠治コレクション1970年代』(平凡社ライブラリー、これ誰かにちくま文庫って言っちゃった。間違いでした、ごめんなさい。)を買ってすこし読みなおしたら、ほとんどそのままのことを非常にはっきりと書かれた一節があった。
ひとはことばでかんがえる。思想はことばではなく、ことばも思想ではないが、とりとめもなくとびちろうとする思想をつなぎとめるのはことばである。ことばはソバのつなぎだと、折口信夫は言った。しかし、眼にみえるのは、このつなぎの部分なのだ。思想は、のこされたことばを手がかりに毎回つくりなおされる。ことばは世界の種である。書かれていることをただ言い換えただけになってしまっていて、恥ずかしい。それにしたっていいことばじゃありませんか。「音楽」とはまったく別の場所にこの本を置いて、わざわざ誤解したくなるような魅力を感じました。
思想のためのことばの、いちばんたいせつな要素はリズムである。ことばのリズムは、日本語の五・七の拍や、ヨーロッパの詩の律や音韻のように単純な周期性の図式につくされるものではない。それは複合体としてのことばと思想の交点でバランスを測定する道具なのだ。リズムのよしあしは、ことばが記憶され、特定の文脈をはなれて引用され、誤解される度合いにかかっている。これらの条件をみたすことばは、アクセントのくりかえしをふくみ、デリケートで吹けばとぶようなものではなく、おもいがけない不調和で注意をとらえる。 思想が誤解されるのは、それが紙の上でおわるものでなく、現実に向かって踏みこんでゆくためにあるからだ。誤解されない思想は、ものの役にたたない。
(『高橋悠治コレクション1970年代』平凡社、2004年、pp.35-36)