2022/05/28

三日坊主日記(1)

5/25(水)
 無人島プロダクションでChim↑Pom from Smappa!Groupの展示を見る。ひとつひとつの作品を云々というよりは環境に囲まれる感じ。情報量が多い。屋内に出現させられたアスファルトの舗装道路、本棚の本たち、世界各地のおみやげマグネット。ギャラリーの方がIくんに箱馬を売ろうとする押し出しの強さに感心してしまった(こうやって机の足にもなるんですよ)。その方に二階にも上がれると教えてもらって、そっと脚立をのぼり、ベニヤと発泡スチロール製の"茶室"に入る。落ち着いた。

 とにかく天気がよく、川沿いの町におちる陽光の何気なさがとても貴重に思えた。森下まで一駅歩いて、昨年夏『何もしない園』以来の、カトレアの元祖カレーパン。「欲を言えば、そのへんに椅子ないかなあ」と言った途端にコンビニ前でひょっこりした円柱形の石の4個セットに出くわす。

 六本木に移動してPLAY EARTH PARK。なんでかといえば、これまた椅子に座りに行った。BuoYの家具やドアを手掛けた佐藤さんの手による椅子が設置されている。大小様々、石のような形をしている木の椅子だ。佐藤さんはIくんの同級生なのだそう。世間は狭い。我々以外はほぼ子供連れだった。日焼けした快活なスタッフがたくさんいて(だれも我々になにかを怪しむような眼差しを向けなかった)、安全で、清潔な場所だった。椅子はひっくり返ったりトゲがささったりしないようによく調整されているようだった。すっかり座り心地のいい椅子だと思っていたが、ぜんぜん落ち着かないっス、というIくんとためしに位置を交代してみたら脚に力を入れていないと滑り落ちそうになる。

 夜、前野健太のライブを見た。音楽のライブを見るのはもう正確に数えられないくらい久しぶりだった。マエケンのライブがいいと教えてくれたTさんは元気だろうか。「こっから本番だ」と呟いて以降が本当にすごかった。『友達じゃがまんできない』『戦争が夏でよかった』、ダブルアンコールはアコギ一本で『いまの時代が一番いいよ』、さらにマイクなしで観客に向かって直接『百年後』。久しぶりのライブがマエケンだったのは、なんかよかった。電子チケットなので手元に半券は残らない。渋谷から長く歩いて帰る。

 人の話を聞くことはできても代わってあげることはできない。話を聞くことにはほとんど何の力もないが、なお大事なんじゃないか、と思う。そう信じ込みたい、という側面もある。

2022/05/24

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