2013/05/09

書く

 書いては消してる。いまもまた消して一から書き直してる。返事の打ちようのないメールを誰かに向けて暴投する前にここに書く、書くほうがいい、書くべきだ…なにかを書くことや言葉を選ぶことについて正論を積み上げたところで、それを横目に寝っ転がっているタイダさんを動かすことは出来ない。正論とか一般論を持ち出す以外の方法で、オリジナルのやり方で、というのはつまり本気でってことだけど、ガチで?戦いたくなんかないから、一緒に寝っ転がってみる。もはや私がタイダさんである! きのう出かけた先で四睡図っていう絵を見たけど、虎と何人かの人が寝ている図で、それはなにかの境地を表しているっぽかった。なんの境地なのかは何度解説文を読んでもわからなかった。禅の?境地って?どういうこと?プレゆとり世代を経てタイダさんと眠る境地にいる。
 ハードディスクがいっぱいで写真が整理できなくて旅行に行ったことを画像とともに振り返ることもできずにいるので、時々ひとに旅行の話をする。2009年ごろ演劇界隈にいるけれどもどこかフラフラしたMさんに「一人旅をしたらいいよ、ヨシヅミ君、向いてると思うよ」と言われてからもうずいぶん経ったけれど、実際一人でどこかに行くのは思ってたよりずっと楽しかったし重要だった。かといってそうやって言われた言葉に直接動かされたとかいうようなことは全然なくて、あとから考えると、そういえば、あの人は的確だったのか、なんてつい最近思い出しただけなんだった。でも案外そういう具合に自分をいろんなものと結びつけているのは他人なのかもしれない。自分が面白がっているものはだいたい誰かが過去に橋渡しをしてくれてる。
 自らレンタルCD屋さんを探検してなにかよい音楽を発掘しようとしているときの打率はおそろしく低い。ジャケ買いならぬジャケ借りをして、してやったりと思ったためしがない。だからときどきいい音楽をよく知っているなあという人を見つけると、どうやって音楽を探してるんですか?とか聞くんだけど、普通に、ユーチューブで、とか、CD屋さんで試聴してますよ、とか、やってることにそう違いはないんだけど、彼らがどうも違うよなあと思うのはそういうばかみたいな質問にもきちんとまっすぐ答えてくれる人たちだということで、これが逆の立場だったらたぶん恥ずかしがっちゃって駄目だ。いつまでもばかみたいな質問をする側なのかもしれない、と思うとそれも恥ずかしい。せめて自分でも恥ずかしいことに気がつかなかったら楽しく暮らせそうだのに私は、恥ずかしい。おろろん。
 で、なんでこんなにとりとめなく書いているのかはよくわからなくって、宣伝をしなくちゃならないという事情はあるにせよ、もう少し関係のあることが書けるんじゃないかとか「黙っていれば男前」みたいなことって文字にもあるんじゃないの?とか、じゃあお前は黙っていれば男前っていう顔かい?とか、お前はこれは面白いと思って書いているのかい?とか、際限なくとりとめがなくなってきたので、この六月にやる一人芝居のことを書きます。

 六月中、初旬から下旬まで日程はバラバラで、場所は恵比寿のバーです。一人でたっぷり、はじめからしまいまでやるんではなくて、何人かの人達が代わる代わる一人芝居をやる企画です(具体的には15分の一人芝居×4人で1プログラム。が全部で6種類。のうちの1つに参加します)。ぼくは出演者で、脚本を書き演出をするのは山本健介さん(ジエン社)です。先日までシティボーイズの演出助手をやっていたらしい。出演するのは一人なんですけれど、Wキャストといって、ステージごとに伊神さんという背の高いイケメンと代わりばんこに出ます。ですから、伊神さんバージョンで同じ脚本の作品を見ることもできます。ご予約の際は日程をチェックしてください。以前、帰り道で、ぼくの自転車が壊れたときにずっと横で直すのを待っていてくれてホントに涙が出そうなほどありがたかった伊神さんです。ああいうふとしたことは、忘れない。
 どうやってどうなっていくのかわからないままに一人芝居をやります。面白そうな予感がビシビシしてます。当たるといいんですが。これを読んでいる方々。ご予定が合いましたら、ぜひご覧下さい。「最近はなにやってるの?」と近頃よく聞かれますが、今はこういうことをやってます。ということができたらすばらしい。手を尽くします。遠くの友だちにも届けられるといいなあ。

 以下はぼくの関係する情報のみまとめたので、他チーム等の情報については文末のリンクからご確認下さい。

『Fight Alone 3rd』
〈Team D〉
飯田征寛(エムキチビート
榎原伊知良(THE 黒帯
伊神忠聡/善積元(※Wキャスト)→脚本・演出:山本健介(The end of company ジエン社

◆タイムテーブル
6月7日(金)21:00【D-善積】
6月14日(金)19:00【D-善積】
6月15日(土)16:00【D-伊神】
6月16日(日)19:00【D-善積】
6月17日(月)19:00【D-伊神】
6月21日(金)19:00【D-善積】
6月23日(日)16:00【D-伊神】
6月26日(水)21:00【D-善積】
6月30日(日)19:00【D-伊神】

○会場が小さい為、遅れてのご観劇・途中退場は対応致しかねます。
 予めご了承下さい。
○受付・入場は開演の30分前から開始致します。
○ぼくは【善積】のほうに出ています。

◆会場
JR恵比寿駅より徒歩2分

◆チケット
前売・当日券共 1800円
全席自由席
※別途ワンドリンクのオーダーをお願いしております
調べてみたらソフトドリンク550円~、カクテル600円〜とのことです。

◆ご予約
メール・お電話等で人数・日時を直接お知らせいただくか、以下のフォームをご利用ください。
同じチームに小劇場のまわりでたいへん人気のある堀越涼さんという方が出演しているので、チケットの売れゆきがよさそうです。という予想を立てました。劇場に比べるとバーはどうしても小さいです。ご予定がお決まりの際はぜひお早めにお知らせ下さい。

◆WEB
企画している劇団、エムキチビートのウェブサイト:http://www.emukichi-beat.com/
公演詳細がよくまとまっているページ:http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=44844

キャッチコピーに勇ましい言葉が並んでいて面食らいますが、のびのびやりますー。
是非ご来場下さい。

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 この間集合地点を新橋にして東京に来た友人と会ったり、今更2010年の『完全避難マニュアル』でもらった新宿の地図に従って避難を試みたりして、せっかくだからPort Bに感じている引力のことをどうにかそのうち書きたいなあと思っている。舞台の外が面白いのを見なかったことにして今これが面白いです!ホントです!とかいうのはウソだね!と思うので、面白いことは隔てず誰かにこっそり耳打ちしたいものです。

2012/09/22

帰ってくる

 帰ってきたあとの時間が経つ速さに驚く。毎日旅行に出ているくらいの時間の使い方が理想的かもしれません。いちいち立ち止まって、いちいち楽しくなる。

 7月か8月あたりから芙蓉の花がとても綺麗だなあと思っていて、旅先でもふと咲いているのを見かけると嬉しくなったりしていたのだけれど、きょう近所で見たときに、さらに大きく開いたのがまた美しくて感心しきりなのだった。つぼみから枯れた姿まで見事なんだもんなあ。理想だ。

2012/09/02

出かける

きょうからしばらく旅行にいってきます。
九州地方に行きます。
だいたい二週間後に戻ります。

出かけたいからただ出かける。
他にやるべきことはなにひとつない!

2012/09/01

見ている

 「見てるよ」だったか「読んでるよ」だったかは忘れてしまったんだけど、5月あたらしい友だちの二人がそれぞれに、「ブログ見てるよ」と言った私に。「またなんか書いてよ」でもなく「あれもうやらないの」でもなく「ブログやってんだよねー」でもなくて「見てるよ」。慈しまれている。愛が深いなあ。(と思った。)


 だもんだから何か書こうと思ってて、それで書いたのがこないだの記事、記事って言い方もへんですね。こないだのエントリ。エントリもすごい。こないだのひとかたまり。(いま読み返して、気取っている上にぜんぜん意味わからねえな)(と思った。)あの犬が犬用ベッドに横になって夢見て、走ったり何か飲んだりしている場所はどこなんだろうな、というのがいちばん強く頭に残っていたことだったのですが、皮層うっかり私の話にしてしまった。失敗失敗。

 どこなんだろうな。本当に行ったことある場所なのかな。「ザ・草原」みたいなの、犬にもあるんだろうか。人間は「ザ・神殿」とか「ザ・草原」あると思うんですけど。こう書くとダイソーみたいね。

2012/08/24

犬をなでる



 ずいぶん前、5月のおわりに、お台場の日本科学未来館というところへ、『世界の終わりのものがたり~もはや逃れられない73の問い』という展示を見に行った。


「世界でいちばん安全な場所はどこでしょう?」

 お台場という場所柄もあってか、国内外の観光客や修学旅行生、校外学習の生徒たちがたくさんいたのが、とてもよかった。というのも、展示にはそういう様々な人たちがそれぞれ思わず触りたくなるような仕掛けがたくさんあって、「ボールをひとつとって、置く」「マグネットを貼る」といった、ある選択を具体的な行動に置き換えるようなその仕組みは、投票所のようでもあった。


 もっとも自由な投票の形式は白紙に自分の答えを書く、すなわち「ポストイットに書いて貼る」で、これをひとつひとつ読むのがとても面白いかというとそうでもない。たまに面白い。けれど、問いに対する答えは十分に自由とは言えない。私たちは「感動をありがとう」よろしく、すでに与えられた言葉を使っているからだ。


 付箋がいっぱいになってしまわないように、剥がして回収する係の人がいる、という事実に気づいたときがとても面白かった。彼女はどういう基準をもって、「この付箋は不要で、その分のスペースを空けたほうがいい」と考えればいいのだろう。目の前でその"仕事"をしているのを見ていたけれど、ありふれた、短い、他人と同じ答えはなかったのと同じにされてしまうようだった。


 問いのひとつに、「危機がせまっていることを知ったら、残された時間でなにをしますか?」というのがあった。「残り30年」「残り1年」「残り1日」「残り10秒」
 ポストイットを一枚もらって、サインペンで「犬をなでる」と書いて、「残り10秒」の列に貼った。 それは別によく考え抜いたわけでも奇をてらった訳でもなく、何となく思いついたものだったのだけれど、書いて貼ってそれを眺めたときに、なんだか急にしっくりきた。私は私の「犬をなでる」ということについてこんな風に考えているのです、というひょんな表明が、ぼく自身を感化して、こういうことってあるんだなあ、と思った。



 ぼくの家の犬はいま8歳で、だから「シニア」と呼ばれる領域に入ってきた。誰がシニアと言うのかというと、エサの袋に書いてあるのだ。「シニア(8歳〜)」。
「8歳〜」の波線のその先がどこまで伸びているのかはわからない。それに、彼女が足をぱたぱた動かしたり寝言を言ったりして眠っているとき、どんな夢を見ているのかを私は知らない。あとなんで急に機嫌が悪くなるのかも未だにぜんぜん掴めない。まだまだなんにも知らない。ずっとわからない。
 もし世界が残り10秒で終わるとして、もし可能なら(もしいやじゃなかったら)、私は犬をなでる。
 ぼくの犬はぼくにとって、そういうもんである。

知らないひとが家に来るとほぼ100%噛みにくる。おそろしい。